2000.1.22
 昨日に引き続き、ややノスタルジック・モード。
 冨田勲のシンセサイザーによるクラシック・アルバムデビュー作『雪が踊っている』(ドビュッシィ作品集)がリマスターされ、輸入盤で店頭に並び始めている。このアルバム、録音は1973年頃だと思うが、編集者は76年頃、盛んに聴いた。既に二枚目の『展覧会の絵』、そして手塚治虫がジャケ絵を描いた三枚目『火の鳥』が世に出ていた。どれもこれも、ずいぶん聴いたなぁ。ドビュッシィの諸作品は、原作よりもこちらを先に聴いていて、後から前奏曲集などの原曲にあたったものだ。
 リマスター盤を聴いてみると、当時の新鮮な感動が蘇る。高校時代のあれやこれやを想い出す。とても懐かしい。

2000.1.21
 昼休み、例によって新宿TでCDを漁る。目当てのショスタコ14番(ブリテン指揮)やBCJのマタイ輸入盤は見当たらず、ひとしきり売場を散策。で、ショスタコのピアノ協奏曲1番のCDを二種取り上げ、やや逡巡。アンスネス独奏のは評判良いので欲しかったのだが、もう一枚のほうが、旧譜ながらやや興味を惹いたので、そちらを入手。独奏はアレクセーエフ。だが、興味の対象はトランペット・ソロ。その録音では、あのフィリップ・ジョーンズが独奏を受け持っているのだった。懐かしい。録音は1982年だか83年だかで、彼の引退の数年前だと思う。
 その夜、残業の合間に近所の蕎麦屋で晩飯を食べているとき、何気なく眼を通した読売の夕刊で、フィリップ・ジョーンズの訃報を読んだ。 ....絶句。

 帰宅の途上で、この録音を聴いた。もう20年も前の、あんなことやこんなことを取り留めもなく想い出す。
 合掌。

2000.1.19
 正月出社の反動で、スキーで遊んだり風邪を引いて寝込んだり、友人のパーティに出席したり法事に出かけたりしているうちに、あっという間に3週間過ぎてしまいつつある。そういえばNHK『おかあさんといっしょ』で密かにブームとなっている『あっという間劇場』知ってます(^_^;)??
 日本版WIREDのコラム等でお馴染みの山形浩生が昨年暮れに出した『新教養主義宣言』(だったかな)を読もう読もうと思っていて、こないだ丸善へ行ったのだが、隣に平積みしてあった『愛と幻想の日本主義』(福田和也、宮崎哲弥の対談)をつい買ってしまったので(^_^;)、お預け状態。ちなみに『愛と−−−』は通勤電車で一気読みさせて戴いた。BGMはシノポリの『ワルシャワの生き残り』だったり、トスカニーニの『魔笛』だったり。そういえばパメラ・フランクのモーツァルト協奏曲集も聴いたなぁ。

2000.1.5
 正月3が日、そして4日も出勤でさすがに顔が少し引きつる新年。何ごともなく過ぎたのが幸いなのだが、こういうことはあまり毎年やりたくないなぁ。従来から年末年始もお仕事をされている方々に、あらためて感謝したくなる編集者であった。
 勤務先は東京新宿にあるのだが、1日からけっこう開いている店もあるものだ。コンビニはもちろん、昼飯どきにはご愛用の喜多方ラーメン屋さん『坂内』、スターバックス・コーヒー。末広亭も開けてたな。3が日は3部入れ替えでの興行ながらも、大行列ができていたっけ。

 正月のCDはショルティ指揮の『神々の黄昏』、そして2日に開店していた新宿タワーレコードで手に入れたタリス・スコラーズの3枚、イーストマン管楽アンサンブルの2枚、そしてフーン・フール・トゥというバンドの『もし私が鷲に生まれていたら』。最後のはトゥヴァ共和国のバンドで、馬頭琴やらフーメイやら、といった内容。昨年暮れからこのへんの音楽に少しこだわってみている。

 で、5日からはようやく編集者も休暇モード。家族揃って週末まで居なくなります。ワタシを探さないで下さい(笑)。


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