2000.3.19
 タルバガンのライヴを聴いた(3/17 新宿ミノトール2)。ほんとうに楽しかった。民族衣裳をまとい、珍しい楽器を次から次へと繰り出し、喉歌(フーメイやら、ホーミィやら)を聴かせつつ、のどかに、しみじみと、ときに超絶技巧を駆使し、休憩を挟んでたっぷり二時間半近く、至福のときを過ごすことができた。「このままコンサートが終わらなければなぁ...」と何度か思ったが、こういう体験はあまりできない。
 馬頭琴(モリン・ホール)はチェロに近い音域で、スローなラヴ・ソングでの朗々とした詠いぶりが泣かせる。イギルは革張りだそうで、響きにくく、ややカサカサと乾いた音色が、かえって深い味わいを感じさせる。口琴(ホムス)も初めてみたが、ビヨンビヨーンと楽しい。
 モンゴルやトゥヴァの民謡をあれこれ聴かせて下さったのだが、ゆっくりめの曲に、じつに美しいメロディが多かった。しっとりと、行き過ぎのないポルタメントを効かせて、洗練はないが素朴に唄われるさまざまな詩。タルバガンのお二人は某歌手のように漫談などはせず「喉歌業界のゴンチチです(^_^;)」などと自己紹介しながら、淡々と、しかし十二分に、楽しませてくれた。有り難う。

2000.3.17
 雨が降った朝、新居の界隈は突如、街道筋が渋滞になることが判明。駅までのバス所要時間が通常の2.5倍になった(^_^;)。あのなー。駅まで自家用車を転がしていって電車に乗り継ぐことを "park and ride" 、同居人に送ってもらうことを "kiss and ride" とかいうらしいが、そんな洒落た言葉とは別世界、のような気がするのだが、日本では。
 3/16にアクセスカウンタが30,000を突破。みなさまのおかげでここまで来ることができました。ほんとうに有り難うございます。正月に出勤してた頃は、春に30,000アクセス達成したら模様替えをやろう、とか思っていて、密かに新しいロゴまでつくったのだが、あの頃はまさか引っ越すとは思っていなかったなぁ。4月になったら何かイベントでもやるか。アイデアはいくつかあることはあるのだが。
 30,000ジャストを踏まれた方、宜しければご一報を。なんのお構いもできませんが、秘密厳守致しますので((c)ガーター亭

2000.3.15
 さてさて、なんとか辛うじて引っ越しを終了。某タカ派知事のおられる自治体の端っこ、町田市にやってきた。なんだかんだで慌ただしく、身の回りには段ボールが転がり、不慣れな通勤経路でストレスは溜まり、挙げ句は相次ぐ休日出勤、とロクなことがなく、家の周りの探検もままならない。
 そんななかでも止められないのがCD漁りで、ここ数日はアンネ-ゾフィ・ムターの20世紀音楽セレクション4枚組を聴いている。この冬ニューヨークで今世紀ものの連続演奏会を敢行したアンネ-ゾフィだが、その様子は現地まで取材に行かれたふじたさんのサイトにご報告がある。編集者はこれまで、彼女の録音をあまり積極的に聴いてはこなかったが、今般シベリウスの協奏曲を聴いてたまげた。これは、ムローヴァの対極にある演奏だ。過剰といえるほどの情感が後からあとから溢れ出て止まらない。トリコになるとオソロシイかも知れない。バルトークの2番も同傾向。ただこちらは伴奏がいまいちだったが。

2000.3.8
 やられた。男の子は危険だ、とは聞いていた。でも、長女(5歳)が小さかった頃、思いの外被害が少なかったので、侮っていたのだ。長男(1歳7ヶ月)がこんなにどう猛なヤツだとは.... 先日はビデオデッキを壊された。編集者はあまりテレビを観ないので、まぁ直接的な影響は少なかったが、家族の強い要望により新型機を導入した。こんどはCDプレーヤである。ふとみるとトレイがデッキから飛び出したままになっていて、スイッチを入れても微動だにしない。ちょっと手を添えてみたら、トレイごともぎ取れてしまった。何ということだ。ここへきて、痛い出費が相次ぐ。またしても懸案のLDプレーヤ買い換えが遠のいてしまったではないか。ううーむ。

 ただ、ビデオデッキを買ったとき思わぬ発見があった。どうせまた壊される、と思ってさほど高価くもなさそうなものを手に入れたが、なんのことはない。なかなか画質が宜しいのである。これまで使っていたものの2/3、まだ現役でラックにはまっている、8年前に導入した機械の半値である。昨今の技術革新と価格破壊の影響だろうか。このさいCDプレーヤも、予算を圧縮してみようかと思う。

 さて、当通信でのお知らせは今回初めてと思うが、編集者は今般引っ越しを敢行することになった。7年間住み慣れた東越谷を離れることになる。新しい行き先については、別途お知らせすることになると思うが、数日のあいだ更新をお休みさせて戴きたく、ここにお願い申し上げる次第。もっとも、予告無く2-3週間休んでしまうこともしばしばであったから「なにを今更」と仰る方も多かろうと思うが、ご寛恕下さいますよう。

2000.3.7
 やられた。今年は飛散量が多い、とは聞いていた。でも、昨年、一昨年と思いの外症状が軽かったので、侮っていたのだ。編集者はけっこう重傷の花粉症である(と思う。診察して貰ったことがないのでよく分からないが)。くしゃみは頻発するし、鼻の奥やら上顎の奥やらがヒジョーにチリチリチクチクする。おまけに、これがいちばん辛いのだが、眼が痒くてかゆくて気が狂いそうになる。三年前までは、だいたい二月の第二週あたりから症状が出始めていたのだが、今年はぶじに乗り切ったので「ひょっとすると、治ったのでは」などと甘い期待を持っていたのが、みごとにしっぺ返しを喰らった。ううーむ、当面何かにつけ極端に生産性が落ちるぞ。って、落ちるほどあったのか、という反省も例によってあることはあるのだが。

2000.3.3
 年度末に向けて仕事の山がどんどん大きくなっていく上に、プライベートでも多少大きなイベントを予定しているものだから、慌ただしくて眼が回る。じっさい仕事中にめまいなんかしたりして、まぁ単なる寝不足なのだと思うが(^_^;)。
 こうゆうときクラシックを聴く元気がなくなったりするので、久しぶりに清水靖晃の『北京の秋』とか聴いてみたりして。それから、チーフタンズをバックに世界の歌姫達が競う "Tears of Stone" というアルバムがしみじみと良いので、繰り返し聴き惚れている日々。「ダニー・ボーイ」っていつ聴いてもいいなぁ(^o^)。
 お正月に熱心に聴いたフーメイ・ユニット「タルバガン」待望の東京公演のご案内を頂戴した。ぜひ多くの方に聴いて戴ければ、と思い、ご案内を当通信お知らせ欄に転載させて戴いた。快諾して下さった栗田さん、どうも有り難うございました。


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