2000.6.30
 きょうも出張関連のお話。今般、京都へ出張に行った。この機会を、じつは春先から待っていたのだ。7月初旬まで、フェルメールの「蒼いターバンの少女」が大阪市美術館に来ているのだという。これを観たかった。京都からなら片道1時間もあれば、なんとか天王寺公園までたどり着くと踏んだ。めいっぱい早起きして朝イチの新幹線に乗れば、仕事の前の僅かな時間を使って名画を拝めるかもしれない。前日になって打ち合わせの開始時間が30分繰り上がった。おかげで美術館での滞留予定時間が30分減ったが、まあいい。今回フェルメール作品は5点と聞いている。これだけでも観られればじゅうぶん。電車のスケジュールは日立ソフト社のハイパーダイヤでばっちり調べた。地図はマピオンにお世話になって、きっちり頭に仕込んだ。シナリオは完璧。美術館には30分程しかいられないが、平日の午前だし、まあまあ楽しむことはできるだろう....
 ....が、天王寺に着いてみれば何と、美術館前には長蛇の列。150分という数字が書かれたプラカードを持った係のお兄さんが、拡声器で「入場まで、ただいま2時間30分待ちです」と叫んでいる。頭のなかが真っ白になりつつ、地下鉄御堂筋線の駅へと引き返した編集者....ま、天罰ですかな(^_^;)

2000.6.29
 このところ出張が多くて、札幌やら山口やら、はたまた茨城、京都と出歩く日々。んで、現在の住処から羽田空港が案外遠いのに弱っている。先々週などは朝イチの便(7:20)に乗るために、5時過ぎにタクシーを呼ぶ羽目になった。もちろん家から最寄りの駅までなのだが、歩くと結構かかるので、雨の日はツライのだ。
 タクシーの運転手さんは「この時間だと、空港まで行ってくれって言うお客さんもいますねぇ。30分くらいもあれば着きますよ」と仰る。「お値段はいくら位かかりますか」「そうですね、16,000円くらいでしょうか」う゛ーむ、それならCD10枚くらい買ったほうが宜しい。1時間早起きも我慢しよう(^_^;)。

2000.6.28
 風呂場のなかに居るような、不快な蒸し暑さが続く。こんなお天気の日は冷たい蕎麦でもすするか、猛烈に辛いインドカレーなんかを食べたい。あ、タイ料理でも可。新宿近辺の蕎麦屋かカレー屋に関する情報求む
 さるメーリングリストでお勧めのあった本を探しに、会社の近所の本屋へ。あったあった。『セクシープロジェクトで差をつけろ!』(TBSブリタニカ刊)。一目見て思わずぎょっとする(^_^;)。著者はあの『エクセレント・カンパニー』でお馴染みのトム・ピータース。ところがこの本は、いかにもアメコミといったイラストを表紙にあしらった、ばかにポップなサラリーマン啓蒙書。いやー、こういう商売をしていたのか、トム・ピータース。ちなみに彼のWebサイトはここに。読むのはこれからなので感想はまた後日。

2000.6.27
 6月は忙しかったんだか、そうでなかったんだか、今にしてみればよく分からないが、記事原稿やら取材やら企画書やらがいっぱいできているから、やはり忙しかったんだと思う(←言い訳)。札幌へも何度か営業に出かけたおかげで、7月から仕事を頂戴することができた。良い季節の北海道にしばらく通えるのはたいへん嬉しいのだが、足やら宿やらが無事確保できるかが心配。
 6月最後の週末はビデオ三昧。『スターウォーズ ファントム・メナス』と『ファイト・クラブ』。第一作(エピソードIV)をみたのは忘れもしない、1978年だからすでに20年以上前のこと。今度の作品で、あのワクワク感をもう一度味わえるか、と期待したが、いまいちだったか。特撮の異常な出来の良さはもはや完全に裏目。「当たり前」にみえてしまうのだ。『ベン・ハー』の戦車競争を思わせる場面も、もうきっと大セットと大量エキストラ無しで撮れるんだろうなぁ、などとたわいもない感慨にひたる。
 『ファイト・クラブ』はなかなか。このデイヴィッド・フィンチャー監督の作品は、じつは初めて。前作、前々作も評判が良かったから、才能あるんだろうなー。膨大な数の30秒ビデオクリップを畳みかけていくような、異常な集中力と迫力で、3時間分のストーリーを追った気分になる。エドワード・ノートンも初めてだが、じつにいい役者だ。ほかの作品も観てみたい。

 帰宅時のCDはクレンペラーの『復活』。4楽章の「原光」を淡々と、速めのテンポで進むのがやや意外。ソプラノのシュヴァルツコップはもう少し可憐な歌い方の方が好み。なにしろこの曲、編集者の原体験は高校生の時に何度も聴いたメータ=ヴィーン・フィルでのコトルバス(とアッバード=シカゴ響のネブレット)だからなぁ。


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