1998.04.30
 カラヤンの『ニーベルンクの指輪』DGオリジナルズ盤視聴記、まだまだ続くがやや息切れ気味か(^_^;)。
 『ジークフリート』、きょうはあまり時間がなかったので第一幕終結、ジークフリートが聖剣ノートゥンクを鍛え直す場面と、第二幕冒頭で森の中にファーフナーをからかいにいく場面だけを聴く。ジェス・トーマスってあまり知らない(名前は聞き及ぶが実際の録音等を思い出せない)歌手なのだが、何か他にこれ!という録音はあるのだろうか。この曲での歌いぶりは、なかなか品があって良かったが。
 ジークフリートって登場人物も多くないし、ちょっと退屈するのである。数年前にたまたまヴィーン国立歌劇場でこれを観たが、連れは長い上につまらないと云ってふてくされていた。こういう場合、公演がハネた後に旨いものでも食べないと、後々の観劇に差し支えるので結構気を遣うのである。疲れる(^_^;)。

1998.04.29
 カラヤンの『ニーベルンクの指輪』DGオリジナルズ盤視聴記(^_^;)。
 続けて『ラインの黄金』後半、さらに『ヴァルキューレ』を聴く。といってもサラリーマンがこんなもの一日や二日で通して聴くなんてのは殆ど不可能(えっ聴いてるって? 凄い)なので、美味しそうなところを抜粋。
 まずラインの黄金ではヴァルハラに虹の橋を架ける場面から終曲まで。決して悪くない。盛り上がりも十分。ショルティ盤のような、漫画みたいな効果音も殆どない(あれはあれで好きなのだが(^_^;))。
 続いてヴァルキューレ、取り敢えずは第一幕を全部、それから三幕に跳んで、ヴァルキューレの騎行と、ヴォータンの「さようなら、勇ましい我が子よ」。編集者はヴァルキューレというと何よりこのリープ・ヴォールが死ぬほど好きなのである。一幕でのタルヴェラのフンディング、なかなか素晴らしいと聴いた。ヤノヴィツのジークリンデ、線がやや細くて上品な歌だが、これも録音芸術としては楽しめた。スチュアートのヴォータンはそれなりに立派だったが、リープ・ヴォールでのカラヤンのやや性急なテンポ運びは興を削いだ。一幕のオケやヴァルキューレの騎行などはなかなか良かったのに。
 いつコンジョが減衰して視聴記が止まるかは分からないが、取り敢えず続く(^_^;)。

1998.04.28
 カラヤンの『ニーベルンクの指輪』DGオリジナルズ盤続報。
 新宿Vでは、これまで四夜分を別々に、一枚あたり1,350円で販売していたのだが、今般セット箱入りを13,900円で発売。一枚あたり1,000円以下になってお買い得。しかもGW中はスタンプカードの押印二倍セール中。いっぽう新宿Tではセット15,000円弱(正確な価格は失念)で、これは珍しくVの勝ち。新譜売れ筋はTが一番安いと思っていたのだが。
 帰宅時にはなぜかカバンの中に『ラインの黄金』が(^_^;)。早速聴いているのだが、思いの外悪くない。如何にもカラヤンらしく、破綻の無い演奏ぶりだが、こうした大げさな音楽が破綻無く進むのは、それはそれで結構インパクトがあるものだ。茶化してやろうかと思っていた某フィースカウ氏((c)クレンペラー)のヴォータンも結構頑張っていて、取り敢えずいぢめは止めてじっくり聴くことに。まず前半を聴いたから、後は新築住宅への入居場面が楽しみ(^_^;)。

1998.04.27
 モンテヴェルディの『オルフェオ』を聴いたのだが、ラモーと比較すると(何のバックボーンも脈絡もなく、突如比較しちゃいかんのぢゃないか(^_^;))もう一つ楽しめないのはなぜだろう。編集者はまだまだ門前の小僧以前の状態、習ってない経は読めないが、この分野、先が楽しみ。
 引き続き、初めてのアムラン。新宿コタニで彼のCDを特集中。とりあえずアイヴスのいわゆる『コンコード・ソナタ』とアルカンのピアノ曲集を聴いてみた。確かに指が回る回る。えーと、ラヴェルなんか弾いてみせてくれると嬉しいのだが。
 DGのオリジナルズはようやく、カラヤンの『指輪』をリリース。しかし14枚揃えると少しばかり財政に影響するなぁ。どうしよう。『ヴァルキューレ』か『黄昏』あたりを先行して聴いてみるか。少し前に購入したショルティ全曲盤も、考えてみれば未だ全部聴いてはいないのだった。それと、以前から機会があれば、と思っていたカラヤンのハイドン『ロンドン・セット』も廉価で再発売されているらしい。これも迷うなぁ。どうしようかなぁ。

1998.04.26
 おかげさまで5000部発行達成。お祝いのメールもいくつか戴き、有り難うございました。ちょうど5000部目をご覧になった方からは画面のハードコピーも頂戴したので、試しに掲載。縮小かけちゃったから少しみにくいかも。ファイルを送って下さった方には重ねて御礼申し上げます(_ _)。

just5000


 そろそろGWということで、お出かけの方もあろうかと。ことしの我が家は遠出を自粛。未整理の本や雑誌、その他CD等を片づけ、生活環境をもう少しまともにしたいなどと殊勝なことを書いてはみるものの、どうなることやら。

1998.04.24
 少し予想を上回るペースで5000部発行に届きそう。記念誌面づくりなどあまり考えてないところがずぼらな編集者だが、リンク集の体裁はなんとか連休中に見直したい。もし5000部目を参照されて、そのことに気付かれた方がいらしたら、感想メールなど頂戴できるととても嬉しい。
 さいきんしばしば読ませて戴いているのがニセ首相官邸ホームページ。これはイケます。しかも日本語とニセ日本語の二カ国語で提供されており、どちらも秀逸。勝手にリンクしちゃってごめんなさい>>産業ロック製作所様。

1998.04.22
 件のヘレヴェヘ『ロ短調』は、ニフティのクラシック・フォーラムで教わったところでは、どうやら録音そのものがやや歪みがちなのでは? という結論に。つい機械を疑って悪かった>>Diskman殿。
 このところCD聴取が少しお留守になっているが、さりとて何か他のもの(書籍とか、映画や絵画とか)に走っているわけでもなく、いったい毎日何をしているのか。ただ、そういえば今思い出したのだが、先週末、友人に恵比寿のワイン専門店"Party"に連れていって貰った。都内随一という在庫が整然と並ぶ店内には圧倒された。決して高価なものばかりではなく、素人の自分もちょっと試してみようか、という気になる品揃えである。こういうお店が我が家の近所にあるといいのだがなぁ。ちなみにこの店で買ったイタリアワインを渋谷のレストランへ持ち込んだのだが、お店の人も「Partyで買ったのですか」と尋ねていたっけ。
 本通信を通じてお知り合いになることができた、ふじたさんから新しいWebページ "A Moveable Feast" のご案内を戴いた。筆者が訪ねたパリ、ロンドン、ヴィーンの紹介が写真入りで始められており、とても楽しみ。もともとトリュフォの映画がきっかけだったこともあって、映画の話題にも期待。タイタニック、まだ観てないけど(^_^;)。  もう一つ、当通信のリンク集に掲載済みの「ひまさんのギャラリー」で始まった『うずまき博物誌』が秀逸。一見をお勧め。

1998.04.15
 ヘレヴェヘの『ロ短調』を何度も繰り返して聴く。編集者のCD視聴はこのところ専ら通勤電車での携帯プレーヤによるもので、ディスクを入れ替えるのを横着するものだから、前半(CD一枚目)ばかりをリプレイしている。美しい合唱である上、発音がはっきりと聴き取れるのが特徴的。
 しかし、少しばかり困ったことが起きている。しょせん携帯型の一万数千円のプレーヤに7-8千円のヘッドフォンだし、うっかりすると地下鉄の轟音のなかで聴くのだから音質にこだわるつもりはないのだが、この音盤では少し大きい音のところ(コーラスなど)でしばしば音が歪むのだ。近所迷惑でもあるし、それほど大きな音量で聴いているわけでもないのに、こうなるのは何故だろう。録音が良さそうだが、ダイナミックレンジが広すぎるのか。いずれにしても折角の美しい演奏がこれでは悲しい。ヘッドフォンにもう少し投資すれば解決するのだろうか。さて。

1998.04.14
 ここ数日、ガーディナーの『マタイ受難曲』を聴いていたのだが、何度挑戦しても、この曲には返り討ちに逢う。一つには言葉がぜんぜん分からないので、意味の受け止めができないせいもあるような気がする。で、ついにガーディナーを諦めて、ヘレヴェヘの『ロ短調』を聴き始めるが、例によって何て美しい合唱! というわけでしみじみと聴いている。しばらくはこれが愛聴盤になる気配。
 ジャケ絵三昧やら音楽通信やらの更新がすっかり滞って、1年分周回遅れになっているところも出てくる始末で申し訳ない有様なのだが、昨日新宿某店に出かけたら、結構食指をそそるものが出ている。何とかいう『四季』の編曲もの(大木の春夏秋冬をデザインしたもの)など編集者の好みだったが、驚いたのはノリントンのRVW『田園』。目の覚めるような快晴の田園風景をあしらったジャケ写が美しいんだけど、編集者のこの曲に対するイメージはどうしても曇り空。ちょっと聴いてみたい印象を引き起こすあたり、心理作戦か(^_^;)。

1998.04.13
 電気製品が壊れたシリーズ[新](^_^;)
 これは予想もしてなかったが、車載のDATプレーヤが壊れた。我が家の三歳児お気に入りの童謡系テープをかけていて、突如音がしなくなったので、カセットを取り出そうとしたら、どこかに巻き込んでテープがびろんびろんのワカメ状態に。三歳児がうるさくせがむので別のテープをかけると、これも童謡ぢゃなかった同様の状態になってしまった。
 しばらく前から「さいきんヘッドクリーニングもしてないよなぁ」と気になっていたので、家からクリーニングテープを持ってきて、これをかけると(←猿)またもやオシャカになってしまう。もはや単なるワカメ製造器と化したDATデッキである。困る。
 振り返るとこのSONY製車載デッキは、たぶん6年使用。前の車の純正オーディオをとっ外して搭載したもの。3年近く前に車を買い換えたときにも、わざわざ付け替えて現在に至っているのだが、どうも車載DATデッキってあまり作ってないみたいで、今や何処のカタログにも掲載がない。買った時も他にClarionくらいしかなかったんだよなー。じつに困る。何しろ我が家にはカセットテープを再生したり、録音したりできる機械はないのである。従ってカセットデッキに買い換えるという選択肢は殆ど無い。MDにも、やや惹かれるものはあるが、これも家庭内にMDデッキを合わせて導入することになるため、予算が苦しい。どこかで車載DATの新製品を手に入れられないだろうか。

1998.04.06
 我が家のテレビが、さいきん調子が悪い。見ていると突如、何の前触れもなく音量が最大になる。使っているのは日立の27インチで、通常リモコンで音量操作をしたときに表示されるはずの画面表示がふいに現れ、みるまに最大値になる。
 さすがに相当な大音量で近所迷惑だし、何よりうるさい。別のことをしながら見ているときなど、あわててリモコンを探したりして厄介なことおびただしい。電気屋に尋ねたら訪問して直すだけでも1万5千円くらいかかってしまうとのこと。新製品を買うべきか。でも最近のテレビってワイドばかり売っているけど、画面を強引に横にのばしたりして好きじゃないんだなー。うーむ。壊れたレーザーディスクプレーヤを買い換えようかと思っていたが、またお預けかも。安売りで入手したまま見ていないソフトが相当溜まったし。しくしく。
 ちなみに我が家の三歳児は、怖がって直ぐテーブルの下へ逃げ込むのが少し笑える。

1998.04.04
 いやー、あっという間に四月である。仕事を終えて帰宅するとき、駅から家までスクーターで走るのだが、ちょっと迂回して夜桜の下なんかを走ると、ぼんやりと白く浮かび上がる木々がとてもきれい。明るいところで花見でもしたいのだが。
 ここ数週間の懸案だったApple社のNewton MessagePad 2100E、ようやく時間をつくって遊び始めている。日本語環境もおそるおそる構築してみたが、若干苦労したものの何とかものになって、いまは特に不自由ない。何しろ速いので、これで仕事に使ってもストレスなく作業できそうで有り難い。それにしても、こういう機械を出した途端に生産中止っていうのは、あまりにも商売が下手なんじゃないか。アメリカのプラネット何とかいう会社がライセンスを買おうとしているそうだが、誰でもいいから、このデバイスを生きながらえさせてはくれないものか。
 話は変わって、ここのところ多少時間ができたので、コンサートにでも行きたいと思っているのだが、さいきんホールともご無沙汰なので、チラシという貴重な情報源を入手できず、何処で何をやっているのかさっぱり分からない。4月10日にバッハ・コレギウム・ジャパン公演があるという話題も、愛読しているars combinatoriaで教えて貰ったのだが、気付いたときには既にチケットはなく(その後この日に出張が入ったりもしたのだが)、情報不足に泣いている有様。CDも良いけど、編集者には生演奏も必要なのであった。


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