1998.09.22
 更新をさぼっている間に台風5号は通り過ぎ、またしても7号、8号が。南の多湿な空気が流れ込んだせいか、東越谷方面は異様に蒸し暑い。さわやかな秋晴れ、はもうしばらく先なのか。
 話は変わって、以前から懸案となっていたデイブ・リーブマン(テナーサックス)のリーダーアルバム『ウェストサイド物語』、あちこちの輸入盤屋さんやWebショップでも見つからず諦めかけていたのだが、ある方がパリ出張の折りに現地のお店(FNAC)で見つけて購入して下さった。大感謝(^o^)(_ _)。さっそく数回かけてみたが、なかなか悪くない。サックス(テナーないしソプラノ)とシンセサイザーかピアノの組み合わせで、オリジナルのスコアをかなり意識した編曲をベースに、即興を繰り広げている。節度を守った音作りが好感度大。今後当面の間愛聴盤扱いとする。
 R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタとか、ようやく見つけたB.A.ツィンマーマンの『若き詩人のためのレクイエム』とか、はたまたカラヤンのモーツァルトとか、いろいろ聴いてはいるのだが、一行感想の更新にたどり着かない。今後ともあまり期待せずにお待ちいただければ(_ _)。

1998.09.16
 台風5号が近づいている。関東地方を早朝に通過とのことだが、ついこのあいだ大雨が降って騒ぎになったばかり。どうか気をつけて戴きたい。
 先週、思い立ってSEBの圧力鍋というものを買った。短時間でいろいろと煮込めるというフレコミなので、まずはスペアリブを煮てみると、なかなか具合が宜しい。で、こんどは牛タンのでかい固まりを買ってきて、シチューにしてみた。たかだか30分あまり煮込んだだけで、けっこう柔らかくなる。これは面白いというわけで、ついつい厨房に立ってしまう(^_^;)。

1998.09.14
 バッハ・コレギウム・ジャパンの第35回東京定期を聴きに行った(9.12)。土曜日のソワレ、でここのところ多少疲れていて家を出るのが少し億劫でもあったのだが、やっぱり出かけて良かった。
 オーボエとヴァイオリンの協奏曲では、ポンセールと寺神戸の名手二人をソリストに立て、素晴らしい演奏を聴かせてくれたし、例によってバッハのカンタータも手堅い出来映え。個人的には『なぜ憂うるのか我が心』BWV138がとりわけ心に沁みた。それにしてもバスのコーイって、とりわけ抜きん出ているなぁ。

 パンフレットに来年のBCJによるマタイ公演の案内が出ていたので少しご紹介。公演日と場所は以下の通り。また一般前売開始は11月上旬とのこと。
1999.3.21 彩の国さいたま芸術劇場
1999.3.28 愛知県芸術劇場
1999.4.01 ザ・シンフォニーホール
1999.4.02 東京オペラシティ
1999.4.03 彩の国さいたま芸術劇場
1999.4.04 佐倉市民音楽ホール
 暮れのBCJメサイアは涙を飲んで見送ったが、こちらは見逃せない気が(^o^)。

1998.09.10
 今夜あたり、当通信の発行部数が8,000部を越えたかもしれない。細々と続けてきたが、訪れて下さる皆様のアクセスを励みにしてここまで来れたと感謝申し上げたい。10,000件くらいに到達するまでは、とくに特別なイベントも立てず淡々とやっていく心積もりだが、どうか今後とも宜しくご愛顧のほどをお願い申し上げます。

 あちこち探し回っていたジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管の『運命』『田園』を発見し即入手。880円でこの内容はあまりに安い。聴き飽きたと思っている方ほど、ぜひお勧め。

1998.09.09
 ここんとこ少し、ついついへたばって更新が滞ってしまう。特効薬と思っていたベートーヴェンも常用すると効果が薄れるもよう(^_^;)。それにしてもカーゾンの弾く4番、5番の協奏曲はしみじみと、じつに良かったなぁ。このピアニストを何となく聴かずに敬遠していたことを後悔するのだった。

 黒澤明が逝った。年齢が年齢でもあったとはいえ、やはり惜しい。編集者としては『赤ひげ』から『影武者』に至るあたりの作品、もっと簡単にいえば『どですかでん』と『デルス・ウザーラ』をもう一度しっかり観てみたい、とここ数年考えつつ、なかなか果たせずにいた。この間『トラ!トラ!トラ!』降板やら自殺未遂やら、いろいろあったそうなのだ。個人的には『赤ひげ』を巨匠の最高傑作とみているのだが....

1998.09.03
 毎日(というかこの夏以降は、更新ペースに合わせて毎週)楽しんで読ませて戴いている斉諧生音盤誌が月刊誌『Yahoo! Internet Guide』10月号に紹介されていると聞き、これは喜ばしいことと本屋に出かけ、該当の雑誌を覗いて息を呑んだ。「シーズンを迎えるクラシック音楽」(p.200-201)というコーナーで、おなじみのCLASSICAをはじめ、いくつかのページが取り上げられているのだが、当の斉諧生さんのページの紹介文のなかに「東越谷通信」のURLが。ああ、びっくりした。
 雑誌でわが「東越谷通信」をご紹介戴いたのは、たぶん今回が初めてで、正直言ってやや舞い上がっている(^_^;)のだが、それにしても、当通信が斉諧生音盤誌と「双璧」とは....執筆者様の買いかぶりと恐縮している。ともあれ、上記コーナーの記事を書いて下さった柏木真樹様、および編集各位には謹んでお礼を申し上げます。どうも有り難うございました。

 お話は変わって、音楽之友社から出たばかりの『近代・現代英国音楽入門』(山尾敦史著)、手に取ってみたが、期待度十分(^_^)。この分野のガイドブックってこれまであまり無かった訳だが、音盤状況のほうがずっと先行して、CHANDOSやらASV、さいきんではNAXOSなどからも良い録音がたくさん出てきている。片端から聴こうにも、やっぱり何らかの指針が欲しいな、っていうとき、この本は役に立ちそう。ターネイジやアデスなど、まだ20代、30代の若手現役作曲家までフォローされていて頼りになるに違いない。楽しみ。

1998.09.01
 8月最終日は、某都市銀行が緊急増資を発表、これを好感して日経平均がやや戻したかと思ったら、昼過ぎに北朝鮮の弾道ミサイルが日本を飛び越えて三陸沖に突っ込んだらしい、などという空恐ろしい報道が為され、挙げ句ニューヨーク市場が開始直後に8千ドルを割り込むなど末期的な状況に。うーむ、政治経済ネタはまったく不得意なのだが、それにしても大丈夫か、この先。
 という世の中とは必ずしも連動せず(いや、ほんとうは多少関係もあったりするのだが)、答えのみえない忙しさに追われて心身症気味。ここ10日くらい微熱は下がらないし、胃腸がへたばっていて市販薬のお世話になりっぱなし。しかも改善の見通しなし。弱り果てる。
 で、ベートーヴェンに走ったり、宮崎哲弥氏の旧著(『正義の見方』)をひもといたり、司馬遼太郎の『坂の上の雲』に取り組んだり、とあの手この手でストレス解消を図ろうとしている。国内では発売不能か、と云われていたNAXOSのトスカニーニ・シリーズは、5タイトルほど新宿VMSに入荷していた。デイム・マイラ・ヘスの弾くベートーヴェンの3番協奏曲がなかなか素晴らしい演奏。録音状態はすさまじいけれど。


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