1999.01.10
 NHK教育TV開局40周年記念「20世紀の名演奏」シリーズ第1回はなかなか見応えがあった。少しソリスト系に偏った編成かな、とも思ったが引き続き放送があるとのこと、NHKお得意の歌ものなどもいっぱいあるのだろうな。次回も大いに楽しみ。
 今回のところは、冒頭カラヤン=BPOの『名歌手』序曲やVPOとのブラームス1番、鬼気迫るゼルキンのベートーヴェン等が印象的だったが、貴重な記録系としてペルルミュテルのラヴェルがとりわけ素晴らしかった。このお方も当年95歳。ニンバスあたりに良い録音がたくさんあるのだ。もっと評価されてほしい。

 毎日お世話になっているCLASSICAの商標問題。いろいろ難しいことも多いのだろうし、詳細な経緯はよく分からないのだが、感覚的にはクラシカジャパンの対応(というか要請の仕方)に一方的で引っかかるものを感じるなぁ。ちなみにclassicajapan.comってドメインは米国で取得されてるわけだが、同社の商標権って米国にも及んでいるのかな。

1999.01.08
 このところ、なかなか快調なAppleがサンフランシスコでのExpoで新G3のラインナップ他を発表。価格性能比でいうとかなり割安な感じで物欲刺激しまくり。うーむ、欲しいぞ。デザインは賛否両論みたいだけど、編集者の感覚ではこの際パソコンも思い切ってこーいうチープな感じも悪くないんぢゃないか、というところで賛成一票。ただ相変わらずデカそうなのがいまいち。
 大ブレイクのiMacは性能向上してカラーリングも5色用意され、しかも値下げとは。ジョブズってじつは経営者としてはあまり好みぢゃないタイプだが、買い手の心理をよく心得ているところは、ほんとうに敬服。しばしば云われたマルチエンディング・ストーリーの可能性をばっさり切り捨てた発言など鋭いとも思う。もう少し早く、Appleの株でも買っておけば良かった。

 話題は変わって、まるまがじんがリニューアル。かあいいキャラクターもこれまで通り。いかにも楽しげな色遣いとていねいで素敵なイラストがただ者ではない。おまけにリンクまでしていただいて、感謝。週末までにはこちらのリンク集にも入れさせていただきますね。

 一日遅れで朝刊を読んだら、ミシェル・ペトルチアーニの訃報が出ていた。なんということ。ただただ合掌。

1999.01.04
 さて新年、VPOのニューイヤー・コンサートも含めて未だに音楽らしい音楽を聴いてはいないのだが、ともかく1999年はやってきた。例によって実家で呑んだくれていたが、さきほど帰宅してみると郵便受けに手紙の束(喪中のため年賀状はあまり頂戴しなかったのだが)と一緒に、ドイツからの航空便。DGからブーレーズ『レポン』のヘッドフォン・バージョンが届いていた。輸入盤のライナーノーツにくっついていたクーポンを切り取って送ったところ「在庫限り」のオマケとして無料で返送してくれたもの。IRCAM特製のミクシングによるものなのか。思いもよらぬ「お年玉」を喜んだのだが、新年の聴き初めはさすがにブーレーズにはならないと思う(^_^;)。
 仕事始めは皆様いつ頃からだろうか。編集者の会社では本日4日から営業開始。正月ぼけと子供のお相手疲れで仕事になるかどうかが不安ではあるが。
 というわけで、本年も当通信をご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。


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