1999.02.23
 というわけで、先週の日曜から金曜まで、ロシア国モスクワ市に出張してきた。直前まで決まらなかった訪問先のアポも無事に確保でき、おおむね予定通りのスケジュールをこなして帰国したが、あちこちでたいへんお世話になった方々へ感謝。
 前にも一度トランジットで一泊したことがあるのだが、シェレメチェヴォ第二国際空港の薄暗い佇まいは全く相変わらずで、懐かしさすら覚えた。しかし一歩入国してみると、いきなり大勢の白タクの皆様の客引きにたじろぐ。いやー、ホテルまでの自動車をあらかじめ手配しておかなかったら、心細かったろうなぁ。編集者はたいへん臆病者なのであった。
 モスクワ訪問記は、そのうちご要望があればやってみようかと思うのだが、それはさておき、日本に帰ってみるとCDショップになかなか物欲刺激アイテムが(^_^;)。チェリのブラームス全集はようやくインターナショナル版が並び始めたし、シャッハムとブーレーズのバルトーク2番協奏曲も期待できそう。シノポリのブルックナー9番も怖いものみたさ派には必携。そんななかで編集者が昨日、店頭でみて最も心惹かれたのはバーバラ・ボニィの『4つの最後の歌』、これは楽しみ(^o^)。

1999.02.11
 来週、某国へ数日出張することになっているのだが、いまだに準備が終わらず気持ちばかりが焦りまくる日々。そもそも訪問先のアポすらちゃんとは取れていないのに航空券やらホテルやらは手配済みなのだった。行った先でどうしようというのだろう。困ったこまった。
 海外出張というと、何とか視察団とか展示会見学とか、アゴアシつきであちこち見て回って、といった類の割合おいしい案件もあるように聞くのだが、さすがに今どきは減ったのかな。編集者の場合、わずかな渡航経験を振り返っても、たいてい土壇場まで通訳の手配ができていなかったり、予算節約で格安航空券を手配したりといった按配のものが多い。まぁ、もちろん商社の方のように、来週ちょっと行ってくれ、とか云われてフットワーク良くどんどん飛び回る、というものには程遠い、というか殆ど無縁。やっぱり語学ができないといかんのだよな、ううむ。
 メスプレ、いいですよねというメールを複数戴いて、思わぬ反響にびっくり。この際やはりドビュッシィ歌曲集(EMI盤)にもトライせねば。「音盤一行感想録」もそろそろ更新を、とお叱りを戴いてしまった(^_^;)。この場で30秒の平伏(_ _)。

1999.02.09
 ARTE NOVAからギーレンの新譜が出た。ラヴェル『ダフニスとクロエ』全曲。いや、例によって殆ど感情移入の無さげな演奏で、オケの皆様もほんとうに楽しいのだろうか、と余計な心配までしてしまう。編集者はギーレンの録音はわりあいあれこれ入手しているのだが、ほんとうにこのひとの演奏が好きなのかどうか、時々迷う(^_^;)。まぁ、曲によってかなり好みが出るのだろうな。
 さいきん入手していいなと思ったのは、クリスティのモーツァルト『後宮からの誘拐』、いまをときめくシェーファーとボストリッジが歌っているのだが、ここはやはりクリスティを楽しむ演奏。あ、あとNEUMAとかいう良く知らないレーベルの湯浅譲二作品集(ナガノ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン)も二回ほど聴いたかな。ブーレーズの『巨人』にはやや呆れた(^_^;)。HMVのスタンプカードがいっぱいになったので交換して貰ったEMIのラヴェル歌曲全集はしみじみと愛聴盤となりそう。メスプレというひとは知らなかったが、なかなかチャーミング。

1999.02.06
 ご案内のDGチェリビダッケ・エディション オンライン記者会見は無事終了したらしい。日本時間の2/05夕方と深夜、二度にわたって行われたようなのだが、残業していてふと気付いたら1回目はとっくに終了していた。で、2回目は終電を経ての帰宅途中だったかな(^_^;)。参加者からの質問をメールで受けて、どんどん回答をWebに掲載していく、というスタイルをとったらしく、後から覗きにいくと各国のチェリ・ファン(チェリストなどとも云うらしい)の質問に対する回答が掲示されている。
 拾い読みをしたところでは、チェリの息子に「おとうさんはどんな方でしたか?」といった微笑ましいものから、「レコーディングを嫌った父上のCDなど出して良いのか!」といった義憤派(*)までいろいろ。最終的には質疑も編集されてしまうかも知れないので、はやく見ておいたほうが良いかも(^_^;)。

(*)後でもう一度読み返してみたら「父上はレコーディングからは何も得られないと仰っていたが、わたしはそうは思わない」という趣旨だった。お詫びして訂正を。まさか直接、息子に説教する方もいないだろうな、さすがに。あ、もしあっても編集上削除か。

1999.02.02
 知人の編集者に勧められて、音楽之友社のムック『クラシックCDベスト・テン1999』(たしか900円)を会社近所の愛用CDショップで購入、帰宅途中の車内で一気読み。同社雑誌でお馴染みの評論家各位に加え、外資系ショップ店員さん達や別のジャンルからのライターさんやらスーパーエディターさんやら入り乱れて、各自1998年のベストテンを書きつづる、という趣向。新譜に限らないベストというのがなかなか宜しい。そういえばレコ芸でひとり何だか怒りまくっていた某K氏は執筆者陣に入っていなかったな。べつにいいんだけど。
 個人的には、あの『ミュージックマガジン』のジャンル別ベスト5のノリを思い出して懐かしい。来年また企画してもらうためにも、この本が売れることを願う(^o^)。

1999.02.01
 3週間も更新が滞ってしまった。この間覗きに来て下さった多くの読者様には伏してお詫び申し上げる(_ _)。何度も来て下さった方、ごめんなさい。ご心配をお掛けしました。
 よんどころない事情で、12-14日と信州松本に滞在していたのだが、いきなり非常に寒いところであれこれと雑事をこなした結果、正月以来小康状態であった咳がぶり返し、一時は高熱も伴うなど、すっかりペースが狂ってしまった。いやー、今年は闘病記はやめようと思っていたのだが。おまけにそんな事情で会社を何日も休んでしまったため、仕事が溜まるたまる。こちらのほうでも追いつめられていて、いまだ咳も収まらないのに週末にノートパソコンを持ち帰るしまつ。
 2月には突如降ってわいた海外出張等も見込まれ、更新度極めて低調となる模様ながら、隙をみて表紙の差し替えも敢行する予定なので、何卒引き続き、お見捨て無きようお願い申し上げる次第。


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