1999.08.10
 8月に入って、東武伊勢崎線もラッシュがほんの少し緩和され始め、いやが上にも夏休み気分を盛り上げる....のが例年のパターンだが、今年は何かと忙しくてまとまった休みも取れず、おまけに週末も自治会だの幼稚園の夏期水泳教室だのが重なるものだから、ついつい遠出という発想がなく、ここへ来て「せめて一泊くらいは温泉にでも」と思い立っても、もはや完全に後の祭りなのであった。
 それにしても、さすがはインターネットというわけで、いまや旅行代理店の予約データベースを家庭で参照・更新できる時代になったのは素晴らしい。JTBのINFO CREWがそれであるが、取りあえず木・金と押さえた休日でどこに泊まれるか、検索しまくってみた。すると、意外や数軒の宿が確保できそうな見込みであることが分かった。同じ日に複数の宿に泊まるわけにはいかないから、今度は画面に紹介文を表示して、あれこれと品定めしてみる。これが結構面白くて、ついつい一時間半も遊んでしまった。夕食はお部屋で全12品だの、風呂は露天風呂のほか家族風呂もありますだの、業界的な評価項目がいろいろ登場して楽しい。
 で、結局のところどうしたかというと、予算的にいまいち折り合いがつかなくて予約を見送る(^_^;)。冷房の効いた部屋でのんびり昼寝も悪くないさっ。

1999.08.05
 いやー、関東地方は連日の猛暑。強烈な日射しがいかにも夏らしくて良いと仰る方もいるが、編集者的にはしなびた青菜に赤穂の塩16トンというか、もはやモーローとしてまともに思考することすらできず(いつもと変わらないって?)。で、更新意欲も極度に低迷していたのだが、フト気付くとトップページのアクセスカウンタも暑さのせいかブチ壊れている(^_^;)。おかしい。サーバはカリフォルニアにある筈だが。
 まめにアクセス状況を把握するタイプではないので、アクセス数もいい加減に直してしまった。事実とかけ離れている場合はどうかご容赦。

 さいきん、Sibeliusという名のノーテーションソフト(楽譜作成ソフト)を試す機会に恵まれた。これまでなかなかチャンスがなくて、斯界のデファクト・スタンダードとも言われるFinaleなどを初め、この類のソフトについてはまったく未体験だったのだ。
 Sibeliusはここへきて強力に売り出している英国製のソフトで、Webサイトから資料請求するとすかさずCD-ROMつきのパンフレットを送ってきてくれたし、トライアル版もダウンロードできる。で、Mac版を触ってみたのだが....これは面白かった。なにしろワープロ感覚でどんどんスコアが書けるし、書いた譜面で音を鳴らしてみることも可能。いまいち使い方が分からないところもあるのだが、スコアからパート譜を生成するなどということは当然できるだろうし、移調記譜も簡単に違いない。専門家の方に伺うと、現時点ではまだまだFinaleが優勢とのことだが、編集者のレベルではたぶんこれで十分なのではないか。
 思えば15年ほど前(^_^;)、編集者がとある吹奏楽団で活動していた頃、しばしばいい加減な編曲を手がけてスコアを書いたりしたものだが、この作業がたいへんだったのだ。市販の写譜ペンのペン先を削る(小さい音符の記譜を容易にするため)ことから始まって、完成したスコアをコピーし、一段毎にカッターで短冊状に切って、パート毎に別の台紙に貼り付けてパート譜を作るまでの手間暇は、もう泣けてくるのであった。おまけに演奏者からは記譜ミスを指摘され、汚くて読めないと怒られる。
 それが、今ではアマチュアが自らオケのスコアなんかをパソコンで制作し、パート譜まで印刷譜に負けない品質で演奏者に配ることができる。月並みだが、便利な世の中になったものである。思わずこのソフトを買って、作曲でもやらかそうかと無謀なことを思い立ったが、そんな気にさせてくれるだけでもめっけものだ。しかし、どこにそんな時間があるのか、という不安もあることはあるのだが(^_^;)。


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