1998年3月23日

ブラームス 交響曲第2番

カラヤン(指揮) ベルリンPO (DG 453 097-2)

巨匠の特質が裏目に出たなぁ、という演奏。全体にオケをよく鳴らしつつ「ここが旋律ですよ」と声部を浮き上がらせるが、どうもブラームスらしくないし、何しろ音楽がどんどん流れていってしまって、あれよあれよという感じ。もう少し節目があったほうがよくはないか。終楽章などあっという間。同じブラームスでも4番ならひょっとすると、こういうアプローチも良いかも知れないが。70年代後半の録音なのに妙にくぐもった響きなのもマイナス。(★)

Posted by ナゾの編集人 at 1998年3月23日 23:59 | TrackBack