1998年3月 6日

モーツァルト『レクイエム』

シュミトゥーゼン、パトリアツ、マッキー、ヘル(独唱)、クイケン(指揮) ラ・プティット・バンド (ACCENT ACC 97000 D(A))
 大仰な深刻さや悲劇性は薄く、やや速めのテンポで淡々と語っていくレクイエム。コーラス(ネーダーランド・カンマーコア)が素晴らしい。オーケストラはピリオド楽器特有の、メリハリのある響きで慣れるのにやや時間が要る。なお独唱者のカタカナ表記に自信皆無(_ _)。(★★★)

この後ヘレヴェヘ盤を聴いてみて、クイケン盤のオケの響きはピリオド楽器だから、という訳ではなく、むしろクイケンの演奏の特色だったのでは、と考えた。音楽の輪郭をくっきりと際だたせる楷書の芸というべきかも知れない。

Posted by ナゾの編集人 at 1998年3月 6日 23:59 | TrackBack