数日前に紹介した『さようなら、ギャングたち』だが、この、講談社文芸文庫版は1,200円というお値段がついている。昨年暮れに某大型書店で手に入れたのだが、講談社文芸文庫って高価いよなあ、と思いながら買った。大江健三郎の『万延元年のフットボール』もこのシリーズで出ていて、1,500円だ。つい、臆してしまう価格設定である。
でもまあ、このバージョンしか手に入らないのであれば、仕方ないか、と思っていたのだが、Amazonで探してみると、高橋源一郎のこの作品には、講談社文庫版があり、在庫もあるのだという。価格はじつに380円である。同じ文庫本サイズでこの値段の差はどこからくるのかな。しかも版元は両者とも講談社、で、どちらも絶版という様子もないし。うーむ。
いやいや、通常文庫のほうはもう古書としての在庫しかないんだと思います。さきほどamazonを見たら、そうなっておりました。
文芸文庫はどこが文庫かと思うような価格で参ります。でも最近はちくま文庫とか東京創元文庫がこのラインに迫りつつあって、文芸文庫の王座危うしです(笑)。
高橋源一郎は近年の作品が全然文庫化されないのも辛いところです。
Posted by: iio at 2004年2月 3日 03:14あ、そうでしたか。内容も(たぶん)著者年譜、作品一覧、参考文献等がついているか、いないかの違いだけと思われるので、両者が書店にあれば、文芸文庫を選ぶ人は少ないでしょうしねえ。講談社文庫版は廃盤扱いですかね。
事情があってここのところ、講談社+α文庫というのをよく買うんですが、こちらも高価いですね。あとは講談社学術文庫も同類かな。
高橋源一郎は、福田和也の『作家の値うち』を今更読んだら絶賛されていたので、手にしてみました。ほかには例の岩波新書とか、『文学がこんなにわかっていいかしら』(でしたっけ)くらいしか読んでいなかったんですが。
Posted by: ナゾの編集人 at 2004年2月 3日 08:02実は僕も小説のほうは昔に読んだきりなんですが、その岩波新書やら「文学がこんなに-」などにはいたく感動いたしまして、この人は書評の天才だ!と思ったりしてます。なんて失礼な読者なんだろう、ワタシゃ。
Posted by: iio at 2004年2月 3日 22:26当方の場合、小説が後になってしまいましたが、うーん(笑)。書評や小説作法は、それはそれとして、才能ある作家はやっぱり、キアイを入れて小説を書いてほしい、なんて、『さようなら、ギャングたち』を読んで、ちょっと感じましたね。この作品は、たぶんそれほど充実してるんだろうなあ、と思います。
Posted by: ナゾの編集人 at 2004年2月 4日 00:59Su | Mo | Tu | We | Th | Fr | Sa |
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