2005年4月11日

国語辞典の選び方

 新年度を迎え、いろいろと環境変化の大きい方もおられることと思う。この時期、書店での売れ筋のひとつに、辞書や事典の類があるに違いない。
 じつは我が小5の娘も生意気に「小学国語辞典には、探しているコトバが載っていないことが多すぎる」などと言う。父親は気楽に「そこの棚に入っている広辞苑をひきなさい」とかいうのだが、彼女には重すぎて持ち歩けないらしい。そこで、かねてから新しい辞書の購入が懸案となっていた。
 振り返ってみると、国語辞典の選択に迷ったことは、あまり記憶に無い、というか、じぶんで買ったのは「広辞苑」くらいで、あとは身の回りに転がっている辞書で用を足していた。英語は三省堂とか、フランス語は大修館とか、漢和辞典は角川とかいった、なんとなく感じるブランドイメージを、国語辞典には、ついぞ持っていなかったのである(だから国語の成績「も」悪いのかも)。

 で、少し気にして調べてみると、どうやら三省堂の『新明解国語辞典』がいちばんの売れ筋らしい。どうせ迷っていても判断材料に乏しいので、これをエイヤと購入してしまおうと、Amazonを覗いてみれば、おやおや、けっこう辛口なレビューがたくさんある。ベストセラーなればこそ、とも思うのだが、ついつい気後れしてしまい、注文を『岩波国語辞典』に変更。うーむ。
 国語辞典に想い出やコダワリのある方、ご意見をお聞かせ下さいませ。

Posted by ナゾの編集人 at 2005年4月11日 20:53 | TrackBack
Comments

赤瀬川さんが名付けたところの「新解さん」,読む辞典としてはとても面白いんですが・・・.小学生が勉強に使うのは,グールドの録音をバッハ演奏の参考に使うようなものかも.
最近評判がいいときくのは,「明鏡国語辞典」(大修館)ですね.

Posted by: 某党首k at 2005年4月12日 07:20

そうそう、「明解さん」じゃなくて「新解」さん、でしたね。
例文が非常に特徴あり・・・ということで。
わたし、小学校高学年くらいから使っていましたけど。

ところで、グールドのバッハ。
何年か前に、いいよ〜と言われて聴いたのですが、
ちっとも好きじゃありませんでした。
なんと言うか・・・吹けば飛ぶように軽くて。かな?
でも、バッハのコーナーはグールドが主流なんですね。
どうしてですか?
何故わたしはグールドのバッハが好きじゃないんですか?
どなたか教えて下さい。

Posted by: harumi at 2005年4月12日 15:59

党首様:
「明鏡国語辞典」は新解さんに次いで、売れ行きも良いようですね。知りませんでした....
というか、岩波も広辞苑以外に国語辞典があることも今回初めて知ったし、なかなか奥が深いです。旺文社とか、どうなんだろう??

harumi様:
バッハのコーナーはグールドが主流、ですか?? うーむ。
わたしは結構、グールドの録音が好きですが、オーセンティックかというとけっしてそうではないですね。harumiさんはグールドの、どの録音を聴かれましたか??
ところでついさっきまで、帰宅の車中で『グレン・グールド論』(宮澤淳一著)を読んでました。これ、重いし厚いし、内容はカタいし、で疲れますが、読み応えはありますね。

Posted by: ナゾの編集人 at 2005年4月13日 00:54

バッハの件は6年前のことなんです。
ある店で「イタリア協奏曲」がかかっていて、
それがとても良かったのですが演奏者がわからず、
友人が貸してくれたのがグールドのでした。
でも、これじゃないなあと思い、
池袋西武のWAVEに行ってみたら、
ぱっと見、グールドばかりという印象でした。
決していろいろ聴いたことがあるわけではないので、
ほんとのところ、よくわかりません。

Posted by: harumi at 2005年4月14日 08:36

おお、えらい! 宮沢さんのグールド論読んでるんだ。
って僕は面識あるわけじゃないですが、
ああいう本がちゃんと売れてくれるようじゃないとねえ。
って僕は買ってもいないんですが。

Posted by: beeswing at 2005年4月17日 22:51

『グールド論』は結局、いちおう最後のページまで繰っていきましたが、きちんと読み切る根性はなかったですねえ。ただまあ、労作ということはよく分かりました。
カナダって国土の大半はヒトが住むには寒すぎるところなんですね。知らなかったなあ。

Posted by: ナゾの編集人 at 2005年4月19日 01:26

グールドのことは、まるっきり知識(常識?)不足で、
たいへんしつれいいたしました、という感じ。です・・・。
ちょっと聴いてみたけど、あんまり好みじゃなかった、
というだけです。

気を取り直し、本題に戻って辞典の話。

昨日から「広辞苑」に大変お世話になっています。
こんなに調べものに没頭したのは何年ぶり?
本業を忘れて本末転倒。
引っくり返した辞典を順不同に列挙してみます:

0:広辞苑/第五版(岩波書店)
1:デイリーコンサイス英和・和英辞典/第五版(三省堂)
2:新英和中辞典/第6版(研究社)
3:Svensk-engelska ordboken(ESSELTE STUDIUM)
4:PRISMAS LILLA Engelska ordbok(PRISMA)
5:LEXIN 付録 BILD-TEMAN(Norstedts)
6:Skogens blommande växter(Almqvist&Wiksell)

3は、瑞英辞典(2みたいなもの)
4は、瑞英&英瑞辞典(1みたいなもの)
5は、移民用瑞瑞辞典(の付録、カラー図版と名称)
6は、いわば、ポケット判 森の花の写真図鑑

欲しいなあと思っているのは音楽用語事典。
いくつか特徴を挙げて紹介していただけると嬉しいです。
classicに強いのを希望します。

-余談-
只今個人的にパルムグレンが流行中。
ああこれぞまさしくフィンランド。 透明な光と影。。。 。。 。

Posted by: harumi at 2005年5月 7日 23:51

あ、一字落ちてました。

>5は、移民用瑞辞典(の付録、カラー図版と名称)

移民用 "瑞瑞" 辞典     です。

つまり、国語辞典ですね。
過去形などが載っているので必須です。
    例:went : →go

広辞苑ばりの瑞英大辞典と英瑞大辞典もあるのですが、
これはスウェーデン人が使うものなので、
瑞英のほうは、過去形などが載っていないのです。
英語力がないので(せいぜい中学卒業程度)、
瑞瑞→瑞英→英和と引いていかなくてはならず、
そのうち、どれがどれだかわからなくなり、
英和辞典でスウェーデン語の単語を探したりしています。

圧倒的な語彙不足を痛感している昨今です。des。D♭。
特に日本語が致命的x

Posted by: harumi at 2005年5月 8日 00:11

グールドが「好みぢゃない」人はけっこういるようですし、ぜんぜん気にしなくて宜しいのではないでしょうか。近所のピアニストの方は「アンドラーシュ・シフ」のバッハを気に入っておられました。

ところで「瑞瑞辞典」ですか。うーん、すごいなあ。ずいずいじてん、って読むんですかね、と低次元なハナシで恐縮です。
パルムグレン、久しぶりに聴いてみたくなりました(あ、こちらはフィンランド??)。

Posted by: ナゾの編集人 at 2005年5月 9日 10:39

やっぱり「ずいずいじてん」でしょうか、ね?
はい、パルムグレンはフィンランドです。
「春の組曲〜中期ピアノ小品集/舘野泉」をendlessで。
今日は、グリーグとシベリウスのピアノ小品も。

Posted by: harumi at 2005年5月16日 22:53

舘野泉さんがご病気をされたことを、寡聞にして知らなかったんですが、先日ドキュメンタリー番組も放映されたようですね。
我が家にも数枚、音盤がある筈ですが、コメント戴いたものはあったかなあ?? 探してみないと。

Posted by: ナゾの編集人 at 2005年5月16日 23:17

パルムグレン、お持ちなんですか?!
あのー、内緒でmp...ごにょごにょ。。。

Posted by: harumi at 2005年5月17日 07:50

探せば、数枚はありそうなんですが....どのヤマを崩せば出てくるかなあ(^^;)。

Posted by: ナゾの編集人 at 2005年5月17日 21:11
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