ショスタコーヴィチ 交響曲第8番
ムラヴィンスキィ(指揮) レニングラードO (BBC BBCL 4002-2) 1960年9月、ロンドンでのライブ。初め「咳がうるさい」と思いながら聴いていたが、そのうちにどんどん凄みを増すコワイ演奏。二楽章の弦のトゥッティがあまりに完璧で...
ブルックナー 交響曲第3番
ノリントン(指揮) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ (EMI 5 56167 2) たぶん正統派のファンなら目をむく超快速テンポ。編集者はこの作曲家に思い入れが少ない分、新鮮な驚きとともにこの演奏を受け入れた。なるほど、これなら構成や音...
ベートーヴェン 交響曲第9番『合唱』
シュヴァルツコップ他(独唱) フルトヴェングラー(指揮) バイロイト祝祭O (EMI 09026 68043 2) この超有名録音、何度聴いても返り討ち、というか、確かに盛り上がる演奏だとは思うのだが「無人島の一枚」等と持ち上げるほどかなぁ...
アーノルド 交響曲第1番、第5番
ハンドリー(指揮) ロイヤルPO (CONIFER 09026 68043 2) 演奏は立派なのだが、音楽に対する編集者の共感が今ひとつなため、ピンとこないところが少し歯がゆい。どちらかというと第5番のほうが作品が洗練されていて面白かった。...
マーラー(シェーンベルク編) 交響曲『大地の歌』
リグビー、ティアー(独唱) ウィグルワース(指揮) プレミア・アンサンブル (BMG 09026 68043 2) 小編成オケ版だが、この編曲がなかなか良くできていて楽しめる。意外に音楽がやせず、織物のような書法が手に取るように分かる。演奏...
マーラー 交響曲第3番
サロネン(指揮) ロサンジェルスPO (SONY SRCR2173-4) 過剰なほどに巨大なこの曲を、サロネンは苦もなくサラリと洗いざらしにしてしまう。弦の対抗配置も成功しているし、トゥッティで鳴り響くときにも管のパセージに施された意匠が明...
マーラー 交響曲第2番
アッバード(指揮) シカゴSO (DG 453 037-2) 初めてレコードで買ったマーラーで、たいへん懐かしい。余分な手垢を洗い流して、書かれた音符だけで演奏するという流儀は当時、鮮烈な印象を残したが、いま聴くと意外な表情付けも施していて...
ベートーヴェン 交響曲第5番・第7番
マッケラス(指揮) ロイヤル・リヴァプールPO (EMI 5 72805 2) 校訂の相違はライナーノーツの解説等にあたってみないと編集者にはよく分からないが、ヴァイオリンの対抗配置による駆け引きやアクセントの付け方など新鮮なところも。総じ...
シベリウス 交響曲第2番
トスカニーニ(指揮) NBC交響O (NAXOS 8.110810) 驚異の合奏力で超快速に弾ききるシベリウス。細かくみるとフレーズもよく歌おうとしてはいるが、このテンポでは多少無理では。音質は良好。併録の『フィンランディア』が悪くない。(...
ベートーヴェン 交響曲第7番・第8番
ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレO (ARTE NOVA 74321 56341 2) ベーレンライター新校訂版による演奏。あちこちで相当な改訂が行われている模様で、違う曲かと思えるほど。学術的な価値もじゅうぶんなのだろうが、演奏の...