1998年10月 5日

編集日記(1998.10.05分)

 ながいこと更新をさぼってしまった。別に海外出張したとか、病気で寝込んでいたとかいうわけではないのだが、何となく気ぜわしかったり、へたばったりしているうちに10月になってしまったのである。いつも見にきて下さる方には毎度のことながら申し訳なく、1分間の平伏(_ _)。
 で、音盤一行感想番外(^o^)。

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村上秀一『Welcome to My Life』
村上"ポンタ"秀一 (ビクター VICL-60279)

 ポンタをご存知無い方は、お手持ちの国内ポップ・ミュージック系のCDを2-3枚手にとって、ライナーノーツでバックバンドを確かめて戴ければ、たいていドラムスかパーカッションに彼の名前が印刷されている筈。とにかく日本を代表するタイコ屋の一人である。その彼が出したシルバー・ジュビリー・アルバム。
 ゲストが凄い。ボーカルに山下達郎、矢野顕子、井上陽水、沢田研二、大貫妙子、桑田佳祐、清志郎 etc.、バンドに白井良明、チャー、国府弘子、高中正義、MALTA、小原礼、渡辺香津美 etc.、そして同業タイコ屋も森山威男、仙波清彦、PECKER、神保彰、日野元彦、森高千里 etc.。ここ25年の邦楽シーンをそのままもってきたかのような豪華メンバーで、なぜCD1枚に収まっているのか不思議なほど。
 オープニングから村田陽一&Solid Brassがビシッと決め、達郎のコール・ポーター、アッコちゃんの『青い山脈』(なんと彼女のバッキングで山下洋輔御大がソロをとってくれる!)、陽水の『Oh! Darling』とたたみかけるあたりが前半のハイライト。吉田美奈子の『Left Alone』もシブい。泉谷しげるの『ヨイトマケの唄』なんかもある。
 あらゆるジャンルの音楽がところ狭しと並べられるが、どの曲にもキッチリつけていくポンタがもう凄いすごい(^o^)。ここ数年はPONTA BOXなどでのリーダーアルバムも相次いでリリースされてきてはいるが、基本はライブでの他流試合、スタジオ・ミュージシャンとしての職人芸がこのアルバムでの人脈につながっている。何て豪勢なパーティだろう。とにかく必聴。
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 というわけでポンタの新譜にゴキゲンなここ数日。ホントはサロネンの『とらわれ人』とかも聴いてるのだが、そのお話はまた後日に。

Posted by ナゾの編集人 at 1998年10月 5日 10:15 | TrackBack