2004年1月29日

さようなら、ギャングたち

4061975625.09.MZZZZZZZ.jpg ここ二日ほどで高橋源一郎著『さようなら、ギャングたち』(講談社文芸文庫)を読了。えーと、初版はいつ頃だったのかな。10年以上はたつのだろう。何をいまさら、という声もあろうかと思うのだが、この人の作品というか小説には、初めて接するのだった。
 一読して、正直に言えばよく分からない。分からないのだが、丁寧に選ばれた(と思われる)言葉と、豊かなイメージの奔流には圧倒された。とりわけ第一部での、主人公の娘とのエピソードにはうたれた。口惜しまぎれに「こういうの、反則だよな」などと思ったりもしてみたが。
 でも、解説の加納典洋によれば、この作品は詩ではなく、小説だという。どうして? 読みつつ思ったのは「これは詩ではないのか」ということなのだが... うーむ。

Posted by ナゾの編集人 at 2004年1月29日 22:49 | TrackBack